ぼくのらいおん日記

ハートフルでピースフル、それでいて泣けるエントリーがここに。

内田選手結婚の混乱に乗じてサッカー用語の解説をするよ。ただしオフサイド、おめーはダメだ。

初めてサッカーを観る人、そしてプレイするのために解説をするよ。ただし「オフサイド」についてはどこにでも書いてあると思うので、オフサイドは省くよ。じゃあ行くよ。

 

勘違いしている人が多いが、サッカーはブラジル発祥ではない

サッカーは通常、11人からなるチーム同士で対戦する、イングランド発祥のスポーツなんだ。サッカーといえばブラジルが連想されるけど、実際はイギリスで生まれた「紳士」のスポーツ。正しく、ルールに則って、フェアにプレイするというのが最低限のルールだね(でもなんで、紳士の国で人種差別発言や暴行がよく起きるんだろう?)。だけど、フェアに試合をやってるだけじゃあ勝つのは難しいから、裏ルールみたいなものとして「マリーシア」と呼ばれる駆け引きが試合の中では頻繁になされるんだ。

 

マリーシアポルトガル語で「ずる賢い」という意味。その名の通り、審判の見えないところで相手選手に暴言を吐いたり、唾を吐いたり、わざとラフなプレーをしたり、ルールの範囲内で狡猾に駆け引きをすることなんだ。実際にブラジルなど南米の国や、ヨーロッパなどのサッカー先進国はこのマリーシアの技術が一級品なので強豪国と呼ばれているんだよね。反対に日本人はそうした狡猾なことを嫌うので(一部の選手を除く)、それがなかなか世界の舞台で活躍できない原因と言われているんだ。みんな!ガンバ大阪の岩下選手を見習ってマリーシアしようぜ!

 

ポジションは以外と簡単に理解できる。ポジションが理解できれば観戦が楽になる。

サッカーボールを相手のゴールに入れれば1点が入る、という単純明快なルールがサッカーの醍醐味の一つ。サッカーコートにいる敵味方合わせた22人の選手たちが1つのボールを奪い合い、ゴールに向かっていく姿を見るのはテレビだと退屈だけど、スタジアムで観ると臨場感が凄いんだ。野球ほど鳴りものも使わないので、観客も声の限りを尽くして自分のチームを応援する。これも醍醐味の一つと言えるね。でもただ観てるだけじゃあつまらない。「ポジション」をしることで、理解の幅はもっと広がるんだ。

 

手も足も使える唯一の例外 ゴールキーパー

まず一番覚えやすいのが、唯一手を使うことを許されたポジションであるゴールキーパー。飛んでくるボールを防ぐために手を使うことができるので、11人のメンバーのなかでは例外的なポジションなんだ。ゴールキーパー以外の選手はフィールドプレイヤーと呼ばれ、差別化が図られているよ。

 

あまりフィールド内を動きすぎてしまうと自分のゴールがスカスカになってしまうので、基本的にはゴールから離れないことが多いのが特徴。だけど最近では、ドイツ代表のマヌエル・ノイアー選手の登場でゴールキーパーの概念が変わろうとしているんだ。かれはまるで他の選手と同じようにゴールをすっぽかして相手の陣地ギリギリまで寄り、攻めることで守るという新しいプレースタイルを現代サッカーに導入した先駆者。もちろん、確かな技術力と豊かな才能に裏打ちされたからこそできる芸当なので、小中学生にノイアーのプレースタイルを真似させている指導者諸君、まずは基礎をきっちり教えてからにしよう。

 

キーパーの前にそびえ立つ壁 ディフェンダー

今の日本代表では吉田選手や長友選手、内田選手たちが務めているこのポジション。別名「バック」とも言い、その名の通りゴールを守る砦たちのことなんだ。現在主流になっているのが4人のディフェンダーゴールキーパーの前に横並びにする、4バックというシステム。そのほか3バックや5人で守りを固める5バックなど、様々な戦術によってシステムは変化していくよ。

 

4バックの場合、中央に位置する2人はセンターバックと呼ばれ、色んな選手に司令を出したり、向かってくる敵からボールを奪うのが主な役目なんだ。基本的に身長が高くて体が強い選手がこのポジションを任されるんだけど、最近ではそれ以外にパスの巧さも求められるようになった。さらに高い戦術の理解度も求められるので、今一番適任者を探すのが難しいポジションの一つだね。今は少し衰えてしまったけど、ドイツ代表のマッツ・フンメルス選手やブラジル代表のチアゴ・シウバ選手などが代表格だね。

 

そして右左両端に置かれるのがサイドバックという、端っこから攻め上がってくる相手選手を止め、ボールを奪って攻撃に繋げる役割を持つポジション。このポジションは現代になって最も変化したと言えるね。昔は決まった場所から動かず、目の前から来た相手を止めるという仕事がほとんどで、たまに前進してパスを出し、そして自分の場所に帰るだけだった。だけど今では、攻撃の時には相手陣地まで攻めていって、相手にボールをとられたらダッシュで自分の陣地にもどる、という繰り返しを可能にできる運動量が求められるポジションになったんだ。

 

守備のセンスはもちろんのこと、良いパスを見方に供給したり、隙を見ては自分でもゴールを狙うなど、攻撃のセンスが特に求められるようになった。運動量では日本代表の長友選手が代表格で、攻撃で言えばブラジル代表のダニエウ・アウベス選手といったところだろうか。このポジションも人材難が嘆かれているので、これからサッカーを始める少年たちはサイドバックを極めるのが得策だ。ちなみ僕は主に左サイドバックでサッカー人生を送った訳だけれど、他のポジションよりもかなり慣れるのが難しかった記憶があるゾ!(結局慣れることができなかったんだ!)

 

次回:「触媒の役割を果たす、攻守のバランサー ミッドフィルダー